2×4ランバーの解説

枠組壁工法構造用製材

枠組壁工法構造用製材(ツーバイフォーランバー)

区分(枠組壁工法構造用製材の日本農林規格JAS600

2×4工法住宅の構造用材料と規格

2×4(壁枠組)工法住宅は、その優れた品質と居住性能を維持するため、この住宅の構造部分に使用する材料及び構成方法が建築基準法に基づく国土交通省の技術基準告示や住宅金融公庫の住宅工事共通仕様書によって細かく定められています。 基本的には、日本農林規格(JAS)、日本工業規格(JIS)等に適合したものが定められていますが、部位によって、構造安定性を確保するため使用できる材料・部品の種類・等級が決められているので、選択を誤ることなく適材を適所に使用することが必要です。

枠組壁工法構造用製材

甲種枠組材は、主として高い曲げ性能を必要とする部分に使用することができる材で、乙種枠組材は、甲種枠組材以外です。

甲種枠組材

甲種枠組材 JAS 甲種枠組材、使用場所

乙種枠組材

甲種枠組材 JAS 甲種枠組材、使用場所

一つひとつチェックされる、それぞれの検査項目

ランバーは以下のような検査項目の程度により、強度性能ごとに区分されている構造部材です

丸身

丸身
材の稜線部において、鋸または鉋のかからなかった部分
をいいます。

丸身

そり
幅の材面(表面)が材の長さ方向
に湾曲したものをいいます。。

丸身

ねじれ
材がねじれ四隅が同一平面上に
ないものをいいます。

丸身

曲がり
厚さの材面(側面)が材の長さの
方向に湾曲したものをいいます。

その他
腐れ、あて、やにすじ、やにつぼ入り皮、繊維方向の傾斜、目まわわり、加工上の欠点等があります。

寸法型式と寸法(同第3条)

製材の断面寸法は、次のように14種類が規定されていて、これらの寸法型式以外の製材は日本農林規格
で格付できません。

寸法型式 読み方 未乾燥材(含水率が19%を超えるものを云う。)の規定寸法 乾燥材(含水率が19%以下のものを云う。)の規定寸法
厚さ 厚さ
104 ワンバイフォー 20 90 19 89
106 ワンバイシックス 20 143 19 140
203 ツーバイスリー 40 65 38 64
204 ツーバイフォー 40 90 38 89
205 ツーバイファイブ 40 117 38 114
206 ツーバイシックス 40 143 38 140
208 ツーバイエイト 40 190 38 184
210 ツーバイテン 40 241 38 235
212 ツーバイトウェルブ 40 292 38 286
304 スリーバイフォー 65 90 64 89
306 スリーバイシックス 65 143 64 140
404 フォーバイフォー 90 90 89 89
406 フォーバイシックス 90 143 89 140
408 フォーバイエイト 90 190 89 184

MSR材(Machine Stress Rated Lumber)

MSR材(Machine Stress Rated Lumber)は、製材1本1本を比較的小さな載荷によって非破壊的に得られた荷重変位の関係と、無作為抽出による破壊試験との両方によって格付し、曲げヤング係数と曲げ強度の組み合わせによる等級を表示します。
強度のばらつきを表す変動係数が目視等級格付に比して小さいため信頼性が高く、トラスや複合材などの部材としても適していると云われています。

枠組壁工法構造用たて継ぎ材

比較的短い製材の端部にフィンガー状の接合を施した製材で、一般にFJ材(Finger Joined Lumber)と呼ばれています。
節などを除いて接合することにより、通常の製材品よりも安定した強度は得られるうえ、資源の有効利用の面からも利点があると云われています。

枠組壁工法構造用たて継ぎ材

海外資材

平成13年建設省告示第1540号第2第3号の規定で、「国土交通大臣がその許容応力度及び材料強度の数値を指定したものに限る。」ものとして、平成12年建設省告示第1452号の既定によりカナダ、アメリカ、オーストラリアの製材品の基準強度が大臣によって指定されているため、それらの製材は、JAS品と同様に使用することができます。

これら海外の製材品の格付規格、格付機関、格付マークおよび基準強度については、別途記載の「国土交通大臣が許容応力度及び材料強度を指定した海外の一般的な規格に適合する建築資材」を参照してください。

BACK
NEXT

BACK to the INDEX

PAGETOP